2010年6月27日日曜日

野鳥の写真を撮影する愉しみ

鳥の写真を撮影する。これはさまざまな人々にお奨め出来る趣味です。

普段忘れがちな自然の存在に触れる。そしてそれを写真という形で記録する。写真の技量を磨いてより多くの人に楽しんでもらう。自然のすばらしさ、美しさ、尊さを少しでも多くの人に知ってもらう。四季の移ろいを知り、日本というかけがえの無い土地の価値を感じる。渡り鳥の旅を想像しながら地球環境とのつながりを感じ取る。あらゆる価値観をそこから見いだせるはずです。

「そんな、遠くの海や山へ、野原へ出かけるのは大変ですから」

何をおっしゃいます。野鳥は意外と身近に居ますよ。よく見かけるスズメ、ヒヨドリ、ムクドリ・・・よく見るとハシブトガラス、ハシボソガラスだって単なる真っ黒な鳥ではありません。それどころか、カワセミ、ジョウビタキ、ツグミ、コゲラ、コサギ・・・都会の中の公園でも意外と見つかりますよ。週末だけでも充分に楽しめます。ただ、野鳥は概して早起きです。夜明けから午前中が良い時間です。そこは頑張りましょう。

思いもしなかった美しい姿が目の前に現れたとき、そしてそれがファインダーの中に飛び込んできたとき。その瞬間をシャッターに納められたとき。その作品を見ながらその先を夢見るとき。どれも至福の時間です。ふと聞こえてきた美しいさえずり、その声の主を見つけたときの興奮。それが少し前から図鑑で見ていた野鳥だった。少年・少女の大切な時間に戻り新たな活力を得る。少年・少女の諸君には一生のかけがえのない体験になることもあるかも知れません。そう、少し野鳥のことがわかってきたら子供たちにもおしえてあげましょう。

それだけではありません。野鳥を求めて知らない間に歩数計の数値もどんどん上がっていく、そんなことにきづいた人も居ます。一日に一万歩、それは普通の生活ではなかなか達成できないでしょう。それが早朝から午前中いっぱい野鳥の姿を求め続ければ、きっと一万歩なんて簡単に越えられますよ。夏の暑い季節の熱射病や厳冬期に風邪をひく、そんなことのないように。

また、人との出会いも。おそらく隣で見知らぬ人が野鳥の写真を撮影していることもあるでしょう。ちょっと声をかけてみる、その人のノウハウを教えてもらう。もしかしたら近くの良い場所を教えてくれるかもしれません。

写真の技術としても望遠を中心に動きのある被写体をどう表現するか。カメラやレンズの長所をどうやって引き出すか。自身の持つイメージに作品をいかに近づけていくか。費用がかかるのではないかという心配ですか。確かにカメラもレンズも安いものではありません。しかし、実際には車検切れ間近の中古車を購入する程度の予算でもそれなりの機材を揃えることは可能です。しかも時代はデジタルです。以前はフィルム代、現像・焼き増し代もかさみました。今は一秒20枚の連写をおもいきりやったとしても、大容量のメモリーカードにどんどん記録できます。メモリーカードは何度も何度も繰り返し使えます。しかも数千円しかしません。

さらに、インターネットを使えば世界に向けて今すぐにでも個展を開くことができる、今やそんな時代です。ブログで観察日記を書くのも面白そうですね。

但し、プロを目指すのは、もっと深く考えるべき要素があります。その作品で家族を(自分自身を)養えるのか。機材の保守は出来るのか。設備投資は、投資回収は。消費者の求める作品を作ることができるか。発注主の意向に従い、厳しい条件のもとでも成果を出せるか。作品の良さをきちんと消費者に訴える(マーケティング)ことができるのか。そして何よりもネイチャーフォトグラファーはたくさん居ます。競争に勝ち抜けるか。プロを目指すのならばそれにふさわしい修行と支えていただく仕組みが要ります。

このブログは、あくまでもアマチュアとして野鳥の写真撮影を楽しむ視点から書きます。何と言っても私は駆け出しのアマチュアですから。

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